バタワース→ペナン(ジョージタウン)

■日程

(夜行列車)バタワース

午後 ジョージタウン(ペナン)

■日記

途中、ひどく揺れたところもあったが、狭い寝台ながらよく眠ることができた。6時過ぎに目を覚ますと、HatYai(ハジャイ)の近郊だった。ややあって駅に着いた。

駅ではすでに頭のうえに果物などを入れた籠を乗せた人々が動き始めていた。この駅で5号車以降を切り離してマレーシア国境へと向かう。例のオバサンもHatYaiで降り、コンパートメント(といっても対面型クロスシートに過ぎないが)を占領できた。

車窓の風景もそれほど変わらないようだ。結局、前日を含めて海岸線を見ることはできなかったが、ビーチ沿いの30~40階建てのマンションを数百メートル先に臨めたのでそれほど遠くない位置までは来ていたのだと思われる。

国境では、乗客は全員降ろされた。国境駅に入国審査があり、ここで審査を受け改めて列車に戻る。駅の売り子はタイ人とは顔立ちも違えばスカーフを頭に巻いており、イスラム圏に入ったことが分かる。タイの特徴だった、反りかえった屋根の建築ともお別れである。

11:55を迎えている。もうそろそろバタワースに到着する頃である。心配された雨の影響もなくほぼ時間通りに来ているようだ。

車内の温度が上がってきている。国境駅からは、それまで占領していたコンパートメントもKTM(マレー鉄道)の職員に占領されている。客と同じスペースに平気で坐っているのもお国柄か。

鉄道は1000mmゲージで狭い軌間だがよく走る。ただ、どうしてここでというような場所で急にトロトロになってしまったりする。

昼間の車内は、例のトルコ人の子ども(ハッサン)が車内をあちらこちら走り回っては愛敬を振りまいているのがかわいらしかった。たちまち、退屈な長距離列車のアイドルとなったようだった。

【#13 バタワースへ向かう車中にて】

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今21:00夜のペナンの屋台にいる。

ここの屋台は、日本のそれとは異なり、20を超えるような簡単なテーブルが並べられ、その周囲に屋台がずらりと並び、ある屋台では汁麺を出したり、別の屋台では炒め物を出すなど分かれている。屋台にいって注文を出すと、できあがりをテーブルまで運んできてくれるという寸法である。火を使う屋台の火力は、これが屋台かと思うほど強いものである。

今日は昼はトライショー(自転車が押す人力車のような乗り物)で街を一巡りした。ジョージタウンはマレーシア第二の都市ということだが、バンコクに比べると街の深みや面白みには欠けるように見えた。しかし、夜になり街に出てみるとその活気に驚いた。屋台街、繰り出す人々、そのエネルギーが伝わってくる。ペナンの真価は夜発揮されるようだ。

今二軒目の店で飲んでいる。値段も安い。ビールひと瓶5~6RM(150円)、食べるものは3~5RM(90~150円)といったところである。人と人との関係は、いい意味でも悪い意味でも濃いようだ。

【#14 水上集落の少女たち(ペナン)】

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【#15 ペナンの海岸線】

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【#16 トライショーで街をめぐる】

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【#17 夜の屋台街】

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