観劇
今日は、2月歌舞伎の千穐楽でした。2月歌舞伎は、お馴染み「白浪五人男」の通し狂言です。 火曜日ではありましたが、客席はほぼ満席だったのではないでしょうか。それなりに休める人でないと来ることはできません。 この演目は「分かりやすい」「さっぱり…
正月の歌舞伎座に新作登場です。井上ひさし原作に基づいて歌舞伎化された作品で、駆け込み寺である鎌倉の東慶寺を舞台にした楽しいお話でした。 舞台のよく変わる狂言で、鳥の声など効果音を使うところも歌舞伎らしからぬところがありました。ですが、筋立て…
キエフ・バレエ、日本でも特に公演の機会の多い海外バレエ団で、今年も12月から1月中旬までのロングランで日本公演を行っています。キエフ・バレエというのは通称で、正式には、タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエという名称とのことです。 今…
今年は、自分の中であまりテーマが見つからない一年でしたが、それなりに観劇はしていたようです。 バレエ、歌舞伎・・・古典は筋も知っているし見やすい、ということはあったのでしょう。 さて、そうした観劇でも部分部分では、瞠目するような場面もありま…
久しぶりに歌舞伎座ライブビューイングが行われました。2009年以来とのことなので4年ぶりということですね。 やはり年末を少しでも特別なものにしたい、という気分の表れなのか、歌舞伎座の1階席を開放して行われたこの催し、チケットの売れゆきは上々だっ…
先月の顔見世に引き続き、今月の歌舞伎座も『仮名手本忠臣蔵』通しでやっています。 先月は「大序・三段目」を観ましたので、配役は全く違いますが四段目から観ることとしました。 と言っても、本当は改めて大序から観るはずが、寝坊によりそうなってしまい…
今年イオンシネマ系で行われているシアタスカルチャーでは、ボリショイバレエ団の公演が6つも上映されます。 すでに『海賊』『スパルタクス』が上演され、今日はクラシック中のクラシック『眠れる森の美女』です。 主演がザハロワというのも「観たいなー」…
ユース・アメリカ・グランプリ(以下「YAGP」という。)は若者を対象としたバレエコンクールで、本選はニューヨークで行われますが、世界各国で予選が行われ、これを突破すると本選に参加できます。 バレエが盛んなわが日本でも予選がありますが、これは毎年…
今年の、と言いますか、新歌舞伎座初めての顔見世歌舞伎は通し狂言『仮名手本忠臣蔵』です。 今日は朝から雨が降っていたのでそんなに混まないかな、と10時くらいに行くと(前回は10時30分でもうダメだった。)、なんと前回以上の長蛇の列ができていました。…
今年も秋の銀座の風物詩、こども歌舞伎が行われました。 銀座6丁目の泰明小学校の歴史ある校舎を背景に、中央区の小学生たちが、『口上』を行い、『三人吉三巴白浪』そして『白浪五人男』の各演目を披露しました。 この一座の舞台は昨年初めて見たのですが…
最近は、ライブビューイングが本当に充実してきました。 今シーズンは、イオンシネマでのライブビューイング(シアタスカルチャー)に、これまでのイギリス・ロイヤルバレエに加え、ロシア・ボリショイバレエが加わることになったのです。 世界の名だたるバ…
先週「四の切」を観たばかりですが、今日はひとつ前に上演される「すし屋」です。 一幕見席でしたが、今日は連休の中日で天気もいいこともあって、朝から歌舞伎座は大賑わいでした。 本当は第一幕の「渡海屋・大物浦」を目当てにしていましたが、10時40分に…
千葉市民会館は、今年も満席近かったです(当日券もあったようです)。金曜日の夜ということでみなさん非日常を求めるのかも知れません。 さて、今日の噺はまず『宮戸川』、ふだんはあまり印象に残らないお花と半七の言葉のやり取りが、とても印象に残った。…
歌舞伎座、久々でした。今年の4月に新装なってからは初めてです。 ずいぶんきれいになったなあという印象です。一幕見席でしたが、「あれ、花道も少し見える」とちょっとした驚きもありました。 雨で日曜日最後ということもあったのでしょう、思いつきで訪れ…
お昼までは台風が猛威を振るっていて、総武線もまったく動かず。 本当に会場に行けるのかな、いや待てよ、そもそも開催できるのかな?という状況だったのだけれど、電話すると「予定どおりやります。気を付けておいでください。」とのこと。いや総武線も全く…
この作品は、メトロポリタン歌劇場でも昨年(だったかな?)上演していたのを記憶している。現代の飽食世代の子どもをテーマに振付をしたものだった。 それは話題としてのことで、自分はまったくこのオペラを知らず、フンパーディンクという作曲家すら知らな…
クラシック音楽を楽しく伝える伝道師青島広志さんがプレゼンター/指揮者を務める、音楽とバレエを融合させたコンサートだった。(いつも融合しているじゃん、というなかれ) 青島さんの語りは面白く、「ここに来ている人はみんなお金持ちですね~」など客の…
この催しは、海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎え、同じカンパニーのパートナーとパドドゥ作品を中心に構成したもので、このほか、カザフスタンのアルマティ舞踊学校による群舞・ソロの作品や、新国立劇場研修生・修了生による群舞作品が披露された。 …
夏の始まりにしては暑い暑いこの日に後楽園のちょうど隣にあるホールを訪れた。 スターが集まり、ガラコンサートということもあってか多くのお客さん(もちろんほとんどは女性)が訪れていた。 今日の目当ては吉田都さん。これまでテレビ、動画ではよく見て…
落語で、夏といえば怪談噺だが、この日はちょうど梅雨明けが発表され、本格的な夏の始まりとも重なった。 訪れた「三越落語会」のトリは歌丸さんの「江島屋怪談」だった。 江戸で「イカもの」の友禅染めを買わされた千葉の母娘が婚礼の席でその着物が破れて…
とうとうマリインスキーまでライブビューイングを始めた。これで世界の名だたるバレエ団はすべてこうした形式の上演(上映)を始めたということになる。 この上演は、6月6日にサンクトペテルブルクの同劇場で行われた公演をディレイ上映するもので、配信には…
すでにロイヤル・バレエ団やABT、マリインスキー・バレエなど世界の著名カンパニーが世界各地におけるライブビューイングを行っているところだが、パリ・オペラ座は今回初めてこの形式でオペラ・バレエを発信していくことになった。 今回の演目は、バスティ…
この落語会もそろそろ最終回を迎えるとのことで、今夜は特別版ということで開催された。 「飛ぶ鳥を落とす勢いの」春風亭一之輔さんの噺は『粗忽の釘』。 枕で親戚の教師の義妹の顔を立てて小学校に行って噺をしたエピソードを語っていたが、これが面白かっ…
今シーズンのMETライブビューイングでは、すでに『愛の妙薬』を観ているが、今日は満を持してヴェルディ『アイーダ』である。アイーダをMETデビューのリュドミラ・モナスティルスカ、ラダメスをロベルト・アラーニャ、そしてアムネリスをオルガ・ボロディナ…
年の初めということで、落語が聴きたくなる、そんな時期かもしれない。 歌丸さんの噺は『紺屋高尾』。紺屋の職人としてまじめに働いていた久蔵だが、話のタネに吉原の花魁道中を観に行くことになる。ところがそこで傾城の「高尾太夫」に一目惚れしてしまい、…
1 バレエ『くるみ割り人形』英国ロイヤルバレエ(2012年12月鑑賞) 前日にロンドンで行われた公演を「中継」するこころみ。 ロイヤルのくるみと言えばピーター・ライト版で1984年の初演以来愛されている版だが、他の演出と比べ自分には一番しっくりくる。 …
さきに見た『くるみ割り人形』を英国ロイヤルバレエ(ピーター・ライト版)とはことなり、マリインスキー・バレエでは、ロシアの伝統的な演出であるワイノーネン版を採用している。 もともとくるみ割り人形の初演は1892年12月18日で、このワイノーネン版は19…
年の瀬も近い金曜日の夜だったが、714席のこのホールがやはり満席の状態だった。 最初の噺は『黄金(きん)の大黒』、大家の息子が長屋の子どもと遊んでいて黄金の大黒を掘り当て、そのお祝いで大家は長屋連中を招待して宴席を開こうとする。長屋連中は、じ…
前日にロンドンのコヴェントガーデンで行われた公演を「中継」で放映する試みで、今シーズンについていえばすでに上映された『白鳥の湖』についで第二弾ということになる。 この『くるみ割り人形』、演出はピーター・ライトによる英国ロイヤルバレエの伝統的…
マノンはオペラでは見たことがあったが、バレエで見るのは初めてで、筋は大体分かるが踊りとしての演出は全く分からず、その点では勉強も兼ねての観劇だった。 上映されたのはマノンはタマラ・ロホ、デ・グリューはカルロス・アコスタが演じた2006年の公演で…