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『「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」展』東京都庭園美術館

現在東京都庭園美術館で行われているこの美術展に行ってきました。 アール・デコの様式で建築された朝香宮邸がこの美術館になっています。 美術展もさることながら、このお屋敷自体が重厚なもので、この各部屋を巡ることで当時の生活を想像することができま…

『ウフィツィ美術館展』東京都美術館

現在東京都美術館で行われているこの美術展に行ってきました。 美術展の目玉は、ボッティチェリ「パラスとケンタウロス」です。 この作品ですね。 これは、キリストの宗教画が全盛であった中世から、「ギリシャとローマの文化」を再興しようとするルネッサン…

『ザ・ビューティフル』三菱一号館美術館

丸の内にあるレンガ造りの三菱一号館美術館では、現在『ザ・ビューティフル』という英国の唯美主義をテーマとした美術展が行われています。 唯美主義は、19世紀末の英国で、とりわけ日々の生活で利用する家具調度などに、古代ギリシャや東洋的な美を反映させ…

『ルーブル美術館展』東京都美術館

この日、上野公園ではネパールをテーマにしたブース=テントが立ち並び、屋台の飲食店なども立ち並んで、ちょっとしたネパール村といったところ。彫の深い海外の人たちが多く集まっておりました。 さて、ルーブル美術館展は最終日の前日ということもあり、い…

『ラファエロ』国立西洋美術館

ラファエロといえば、正直なところルネサンス期の偉大な芸術家、というくらいの知識しかないが、絵のやわらかな雰囲気は好きで西洋美術館を訪れた。土曜日ということもあって30分待ちの混雑で思いやられたが、なんとか頭越しに60点の作品を鑑賞することがで…

『ミラノ アンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵 レオナルド・ダ・ヴィンチ展-天才の肖像』東京都美術館

アンブロジアーナ図書館は、枢機卿フェデリーコ・ボッローメオによって1607年にミラノに設立された。 ここには、レオナルド・ダ・ヴィンチによる絵画や手稿(メモ)が残されている。 この美術展では、自分が「メモ」をとても重視しており、絵画もさることな…

『メトロポリタン美術館展』東京都美術館

東京都美術館では前回の『マウリッツハイス美術館展』に続く美術展となり、ニューヨークの同美術館から133点もの美術品を借り受けて展示された。メトロポリタン美術館では、古代から現代まで世界各地の美術品を所蔵しているが、今回の展示ではアメリカに在住…

「バレエ・ダンサー首藤康之さんが語る『牧神の午後』」日本経済新聞社 東京本社ビル2F 「SPACE NIO」(スペース ニオ)

ドビュッシー『牧神の午後』は自分自身も踊ったベジャール振付による作品であるが、ニューヨークにいた時分(まだ小学生だった)にニジンスキーの写真を見たことが自分にとってその後関心を持ち続ける発端となった。 この写真は、身体をねじり、線をずらすこ…

『アートアクアリウム展2012』日本橋三井ホール

夏の風物詩といえば金魚、その金魚をさまざまな水槽で、しかも音楽や光や映像による演出を加えて展示する催しだった。 日本橋という地の利もあり、来場者は平日夜にしてはとても多かった。「めざましテレビ」で紹介されたようでコマーシャル効果もあったよう…

『マウリッツハイス美術館展』東京都美術館

長い改装期間を経て東京都美術館がリニューアルオープンした。場所や大まかな建物の構造、潜るように入っていくエントランスなどは以前のままだ。 今回の『マウリッツハイス美術館展』では、日本でもっとも注目されている画家であるヨハネス・フェルメールの…

『中世人の花会(はなのえ)と茶会』根津美術館

根津美術館は、地下鉄の表参道駅の近くでひっそりと落ち着いた一画にある。 和を意識した二階建てで、長いエントランスの壁は竹が一面に使われている。敷地内には傾斜した地形を利用してつくられた回遊式の広い日本庭園もある。 今日は、「中世人の花会(は…

ブリヂストン美術館開館60周年記念『あなたに見せたい絵があります』ブリヂストン美術館

ブリヂストン美術館のこの企画展では、草創期の「石橋正二郎コレクション」から始まり60年間にわたって収集された絵画・彫刻作品を「自画像」、「レジャー」など11のテーマ別に分類して展示しており、テーマごとにそれぞれの芸術家の作風の違いを楽しめるよ…

『ユベール・ロベール-時間の庭』国立西洋美術館

ロココ調全盛期のフランスの画家ユベール・ロベールの作品を集めた展示で、ほかに同時期のオノレ・フラゴナールやフランソワ・ブーシェの作品なども併せて展示されていた。 赤いチョークを使った習作が多かった。念入りに習作を行い、その上で油絵として大判…

『大エルミタージュ美術館展』国立新美術館

ここはルーブル美術館かと見紛うような、表現の仕方に迷うが「しっかり系」の重厚な作品が多かった。 見事だけれど、これはエルミタージュ美術館という箱に陳列されるのが似合っている。

『セザンヌ-パリとプロヴァンス』国立新美術館

セザンヌといえば、自分にとってはあのリンゴを盛ったテーブルと、サントヴィクトワール山の風景が思われる。 印象派の画家の中でも独特な位置を占めていて、好きなのかというとそうでもなく、では気にならないのかというと少し気になるといった存在である。…

ホノルル美術館所蔵『北斎展』三井記念美術館

北斎の版画作品を集めた展示で、小さなサイズの絵が多い。『富嶽三十六景』などはとくに空の青色の鮮やかさが印象に残った。江戸時代は意外に色彩の豊かな時代だったと言える。富士が巧妙に配置されており、構図も見事だった。小さいスペースで多くのものを…

ボストン美術館『日本美術の至宝特別展』東京国立博物館

ボストン美術館に収蔵されている日本美術には、古代から近世にかけての仏像、絵巻物、掛け軸など極めて多くの作品がある。とりわけ目を引いたのは、曽我蕭白による墨絵「雲龍図」だった。 一連の作品からは、明らかに中国の作風の影響を受けていた時代から、…

『フェルメール光の王国展』フェルメール・センター銀座

フェルメールは生涯に37点の作品を残したが、このすべてをデジタル技術でプリントして製作当時の状態に復元し、収蔵美術館における実際の額装で展示するという面白い試みである。 作品のほか、フェルメールの絵画の構図を実際の部屋として再現し、記念写真を…

『メタボリズムの未来都市展』森美術館

メタボリズムとは「新陳代謝」を意味する。1960年代に都市形成のモデルとして大きな潮流をなした考え方で、都市は求められる機能に応じてその形態を変えていくべきであるという発想が礎にある。 ここで気鋭の建築家たち(丹下健三に強い影響を受けた、黒川紀…

ホキ美術館

よく晴れた秋の日に、千葉市土気の落ち着いた住宅街に写実絵画専門の美術館として昨年11月に開館したホキ美術館を訪れた。この美術館は、細長く、曲線を活かした特徴のある三層構造の建築であり、約160点の作品を鑑賞できるようになっている。 ◆印象に残る作…

日曜美術館「夢のオルセー美術館 傑作10選」

<途中から> No.3:ドガ「エトワール」 No.4:セザンヌ「サント=ヴィクトワール山」 セザンヌはポスト印象派を代表する。印象派のような一瞬の光を追いかけるのではなく、永続する堅牢な美を描いた。「リンゴでパリを驚かせてやる」という言葉にも表れてい…

ミューズの微笑み「ホキ美術館」

千葉市にある「ホキ美術館」、日本で始めての写実主義の美術館である。細密画が、細長く宙に浮いたように見えるユニークな構造の建物に展示されている。 ここに展示されている野田さんの絵画、北海道のアトリエで描かれている。野田さんは日本人の美意識の底…

日曜美術館「魂の色彩を~“青騎士”美の革命~」

20世紀のはじめ、ミュンヘンで、自らを「青騎士」と名乗る芸術家たちが色彩革命の運動を起こした。ヴァシーリー・カンディンスキーとフランツ・マルクはその中心的な人物である。 産業が発達し物質万能主義が広がる中で、彼らは人間の内面を見つめ、これをデ…

日曜美術館「ゴッホ誕生~模写が語る天才の秘密~」

ゴッホは、強烈な個性に裏付けられた自分の画風を確立するまでに、ミレーなどの巨匠や浮世絵の模写を行い続けた。学び続け、それを個性として確立した。 「種まく人」(1888)は、生涯にわたってのモチーフであり、何度も何度も描いている。この絵は、色彩は…

日曜美術館「ドガ 光と影のエトワール」

・ ドガのバレエ作品、「エトワール」はパリ・オペラ座バレエ団のトップバレリーナの称号である。この作品はバレエ絵画の最高傑作とされている。 ・ ドガの作品は、絵画としてのみならずバレエ界でも高く評価されている。腕や脚などの表現が躍動感を与えてい…

西洋美術館『ヴィルヘルム・ハンマースホイ展-静かなる詩情-』

実はこの画家についてはまったく知らなかった。日本では初めて行われる回顧展のようである。たまたま美術館脇を通ったときに展示を紹介する看板を見て、その光の表現の繊細さに惹かれ、穏やかな秋の日に訪れた。 ヴィルヘルム・ハンマースホイ(1864~1916)…

新日曜美術館『20世紀美術の異端 不思議な箱のコーネル』

・ジョセフ・コーネル(1903-1972)は、アメリカで生まれ、箱のアーティストという異名を持つ。 ・コーネルの作ったさまざまな箱を見ていて、最初のうちは変わったものを作ったんだなあというくらいの印象だった。しかし、「観てどうか」ということだけでな…

新日曜美術館『母と娘 咲き誇るいのち 丸木スマ・大道(だいどう)あや』

水彩で描かれた絵は、一見してプロの絵という印象ではない。二人は母娘であるが、そろって70歳、60歳過ぎになってからたくさんの絵を描いた。 とりわけ大道あやの花火の絵、これは夜空を数えきれないほど多くの大きい、小さい花火が埋め尽くしている。そして…

出光美術館『ルオー大回顧展』

今日はこれまでの猛暑にかわり、雨の降る随分涼しい日だったが、最終日となるこの展覧会に行ってきた。 ルオー(1871~1958)について知っていたことといえば、宗教画家であること、ステンドグラスの手法を用いた画法であり、輪郭を濃く絵の具を厚く塗り、透…

国立西洋美術館『コロー展』

カミーユ・コローは、19世紀フランスの画家であり、ロマン派から印象派への過渡期を生きた。 初期は明るい作品を多く描いたが、後期は森の風景などを中心にやや暗い色調の絵を描くようになっていった。旅先で素材を探してデッサンし、パリに帰って仕上げてい…