十月初日の新橋演舞場は、月曜日ながら八分ほどの客の入りで賑わった。この月は「七世松本幸四郎追遠」と題され、松本幸四郎家にとって大事な興行となる。劇場入り口には幸四郎夫人、染五郎夫人も姿を見せたが、気がかりは勧進帳で太刀持音若を務める金太郎…
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